高校生のうちから専門的な学びに取り組める国際教育資格の「BTEC(ビーテック)」。
実践的な授業や独自の評価方法を通じて、大学進学や将来のキャリアに役立つ力を育てることができます。
今回は、BTECのスポーツ科目を履修し 、総合型選抜で順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ健康学科に
進学した三浦佳勝さんにお話を伺いました。
現在はスポーツマネジメントや解剖学を学びつつ、
大学サッカー部でプレーを続ける三浦さん。
幼少期から大好きなサッカーとBTECでの学びが、どのように結びついているのか。
体験を通じて得た気づきやこれからの展望を語っていただきました。
きっかけは意外とシンプルでした。
サッカー好きなら誰もが知るプレミアリーグ・リバプールがBTECのプログラムを
監修していることを知り、興味を持ちました。
リバプールが関わっていると聞いて、最初は“面白そう!”と直感で惹かれました。
もともと中学生の頃から“将来はサッカーの指導者になりたい”と思っていたので、
自分に合っていると感じました。
その後、先輩の体験談を聞いたり、友達や担任の先生と相談する中で、
大学入試や将来のキャリアに役立つこともわかり、履修を決めましたそうです。
特に心に残っているのは、スポーツパフォーマンスの授業で行った 模擬授業です。
一人ひとりが先生役になって、スポーツについて授業をしました。
指導者を目指していた自分にとってはすごく大切な経験でした。
仲間ももともと仲の良いメンバーだったので、
安心して挑戦できました。
一方で、ビジネス関連の授業は苦戦したといいます。
お金のことについて考えたり、新しい発想を求められる内容は、
これまで触れたことのない分野で、最初は難しく感じたそうです。
調べてもわからないことは先生や外部スピーカーに積極的に質問して、
少しずつ理解を深めていきました。
社会に出たときに役立つ内容ばかりで、
今では“やってよかった”と思います。
高校の普通授業ではビジネスに触れる機会は少ないので、貴重でした。
BTECを通して得た成長の一番大きなポイントは、
「自分の考えを持ち、相手に伝える力」だと三浦さんはいいます。
課題では“自分の意見を盛り込む”ことが特に求められました。
その過程で“自分はどう考えるか”を常に意識するようになり、
大学入試の面接や大学の授業でも役立っています。
知識だけではなく「学び方」「考え方」を身につけられたことが、
BTECの大きな強みだと感じているそうです。
現在、順天堂大学ではスポーツマネジメントや解剖学を中心に学んでいます。
高校時代にBTECで学んだ基礎があるため、大学の専門的な授業も
理解が深まりやすいといいます。
大学では教員免許の取得も目指しています。
模擬授業の機会があると思うので、
BTECでの経験が活きることを期待しています。