高校生のうちから専門的な学びに取り組める国際教育資格の「BTEC(ビーテック)」。
実践的な授業や独自の評価方法を通じて、大学進学や将来のキャリアに役立つ力を育てることができます。
今回は、BTECのスポーツ科目を履修し、SBC東京医療大学 健康科学部 整復医療・トレーナー学科に
進学した似鳥翔斗(にたどり しょうと)さんにお話を伺いました。
中学生の頃から“体を支える医療の仕事”に憧れていた、似鳥翔斗さん。
スポーツ推薦で仙台育英学園に入学し、サッカー部で充実した毎日を送りながらも、将来について少しずつ考えるようになりました。
「プロの選手になるのは簡単じゃない。だけど、自分にできる形でスポーツに関わっていたい」
そう思っていた高校2年生の時、BTECの存在を知りました。
先輩から「解剖学や心理学、トレーニングメニューの作成が学べる」と聞いて、自分の目指す道にぴったりだと感じたそうです。
「実際に履修している先輩からの説明会に参加し、“やってみたい!”とすぐに決めました。」
ご両親も快くBTECの履修を応援してくれたそうです。
BTECのスポーツ科目では、スポーツに関わる幅広い知識を実践的に学びます。
似鳥さんが特 に印象に残っている授業は、“ペルソナを想定した問診”の授業です。
”患者さんがどんな言葉なら話しやすいか、どう質問すれば安心して答えてもらえるか”
心理学の考え方を使って学ぶ授業でした。
今、大学の整形外科実習でもその学びがすごく活きています。
もともと筋肉や体の構造に興味があった似鳥さんは、授業以外でも自分で調べるなどして、知識を深めていたそう。
「高校のうちに専門的な知識に触れていたからこそ、大学での授業内容がスッと入ってくる」と語ります。
BTECでは、チームで話し合いながら課題に取り組む「ディスカッション」の機会が多くあります。
ただ、最初は思うように意見が出ず、苦労したそうです。
最初は静かで、なかなか誰も意見を言えず、大変だった記憶があります。
最初に声を上げるのが、特に難しかったですね。
でも、積極的に話してくれるクラスメイトがいて、少しずつ全員が発言できるようになりました。
ディスカッションでの苦労 を乗り越え、クラスの雰囲気も、2年生の頃と3年生の終わり頃では大きく変わったと話します。
最初はどこか壁があったけど、卒業の頃には活発に意見を言い合える雰囲気で、
時にはかなり議論が白熱することもありました。
おかげで、お互いを尊重して学び合える関係ができました。
他にもBTECの授業では、個人やチームでビジネスプランを考える実践的なプロジェクトにも取り組みます。
似鳥さんは、「多賀城市ビジネスプランコンテスト」の出場し、見事に受賞しました。
クラスメイトが抱える課題を解決することをテーマに、ユニークな商品を提案しました。
クラスメイトから“こうしたらもっと良くなるよ”とアドバイスをもらい、
チームで作り上げたプレゼンテーションとなったと語り、
発表当日は緊張より達成感を感じたそうです。
BTECを履修して一番身についたと感じるのは、コミュニケーション能力だといいます。
ディスカッションや発表の機会が多くて、どう話したら伝わるかを常に意識するようになりました。
それと同時に、語彙力も上がって、人と話すのが楽しくなりました。
大学入試の面接にも、自信を持って挑むことができました。
現在、大学で柔道整復師・スポーツトレーナーを目指して勉強中の似鳥さん。
夏休みには整形外科での実習を経験し、実際の患者さんへの問診も担当しました。
初対面の患者さんに症状を聞くのはとても緊張しました。
でも、BTECで学んだ“相手が答えやすい質問の仕方”を思い出して、自然に会話できたと思います。
周りの学生が日誌作成で苦戦している中、自分はスムーズに取り組めたので、
BTECの経験が活きているなと感じました。
また、大学の授業で行うプレゼンテーションやPowerPoint資料作りでも、楽しんで取り組めているので、
ここでも高校時代の経験が 役立っていると感じると話します。
最後に、これからBTECを学ぼうと考えている方へのメッセージを聞きました。
自分は最初からやりたいことが決まっていたけど、クラスメイトの中には
まだ進路が決まっていない人も多かったです。
BTECでは、心理学やビジネスなど幅広く学べるので、たとえまだやりたいことが定まっていない人でも、
BTECを通して“自分はこれが好きかもしれない”って気づくことができると思います。
科目に限らず、BTECを履修することによって、将来の選択肢が広がると思います。
高校時代のBTECの経験が、大学での学びや将来への視野を大きく広げているのが印象的でした。
似鳥さんの“スポーツを支えるプロ”を目指す姿勢は、これからの高校生たちにとっても大きな励みになりそうです。
BTECについて詳しく知りたい方は、こちらからお問い合わせください。
スポーツの科目以外に、多くの科目から選ぶことができます。